緑庭記 2012.6
難しい場所の植栽
植栽の環境や場所は、いろいろです。
過酷な環境やさまにならない場所など・・。
↑写真)始めは木製の大きな長方形の低い鉢が7個並んでいる状態で、何を植えてもしっくりこない状態でした。
(写真はその中の2~3鉢)
その後、枝垂れたり広がったりする植物達が有機的に鉢を覆い、
鉢と砂利道の境目が曖昧になってナチュラルな味わいがでてきました。
以前、鉢の外の砂利部にこぼれ種で増えることを期待して植栽したカカリアは消滅し、
サルビア「パープルノックアウト」がこぼれ種で次々に増えています。
グレーの砂利に赤葉のサルビアが映えます。
こんなことが植物を育てる楽しみのひとつです。
↑写真)半日陰で乾いた土壌・強風で西日が強い・という雑草もあまり生えない場所でした。
球根類は植えたくない、花を楽しめる植物で植栽したい、という難しい要望でした。
管理の時に堆肥をすきこみ、腐葉土でマルチングを続けようやく土に力がついてきました。
その場所にあった品種の植物を選び、もりもりと緑が茂ってきました。
嬉しい気持ちで管理をしていた矢先、台風がきてしまいました。
いつもは潮風の影響を受けない場所ですが、今回は被害が大きく、潮で葉先が茶色に変色してしまいました。
まだまだ手がかかりそうです。
植栽して終わりでなく、その後の管理ができるのは幸せです。
良くも悪くも、その後の成長を見る事ができ、ロングスパンで継続可能な植栽を追及できます。
宿根草の植栽は本当に奥が深く、仕事をすればする程難しいな、と感じます。
でも少しづつ植物のつぶやきが聞こえてくる気がして楽しいです。
個性的な新顔さん
植物の成長著しい季節です。
「ぐん」と音が聞こえそうな位大きくなるものもあります。
我が家の庭は個性的な新顔さん達が目立っています。
左上)エキナセア「フラダンサー」:強いエキナセアのイメージからすると華奢です。株が太ってきてからの成長が楽しみ。
右上)アンジェリカ「サマーデライト」:光沢のある切込み葉が植栽のポイントになります。
左下)ベニカノコソウ:とても優秀な品種。花がらを取ると長い期間次々咲きます。
右下)カンパニュラ「ピンクオクトパス」:ホタルブクロに切れ込みが入ってタコの様、オクトパスという名前に納得です。
ホタルブクロと同じ位の丈夫さをもっていそう、期待大です。