緑庭記 2012.3
のどかな草達
冬が長く寒かったので、例年以上に草の芽ぶきが嬉しいです。
毎年早春、自宅近くの裏山の畑の土手に沿って
ブルーのオオイヌフグリとピンクのヒメオドリコソウが咲きます。
どちらも帰化植物ですが、おなじみの草です。
園芸種のベロニカオックスフォードブルーとラミウムの仲間です。
庭の管理では雑草扱いで抜いてしまいますが、のどかな雰囲気で
場所と種類を選べば素敵なグランドカバーになります。
最近では都会のビルの中庭がワイルド(野生)ガーデンやメドウ(草原)ガーデン
になっていたりと、雑草の見方が変わってきています。
なにを雑草とするかはそのお庭によるので、
その庭にあった雑草の扱いをしていきたいと思います。
アリ散布植物
写真はアリ散布植物と呼ばれるものの一部です。
よく知られているのはスミレですが、写真のカタクリやホトケノザ、
上記のヒメオドリコソウ、他にもカタバミやアケビなど、多くあります。
これらの植物の種にはエライオソームという蟻をひきよせる物質が付いているので、
ありがせっせと巣に種を運んでエライオソームを食べた後、いらなくなった種を捨てるようです。
こうして生育範囲を広げるんですね。
もちろん種まきをアリだけに任せている訳ではなく
自家受粉したり昆虫媒介して種を結実させて周囲に飛ばしたりなど
二重三重に対策をとっています。
実にしっかりものの植物達です。