緑庭記 2011.7
プルキニエな夕暮れ
晴れた日の夕暮れ、日が陰り夜に向かう間のほんのわずかな時間、
世界が青くなります。
特に夏の夕暮れ時に多く、ちょうど外にいる時は青の時間を楽しんでいます。
この青い時間には、青色はより青く暖色系の色は見えにくくなり、
昼間の見え方と逆転します。
これは眼の構造と光の波長によるらしいのですが、これをプルキニエ現象とよびます。
写真で分かりやすいように白い夕顔の写真で比較しました。
夕暮前の右写真と夕暮時の左写真の夕顔ではまるで違う花色のよう。
実はプルキニエは色々な分野に応用されていて、
例えば道路標識が青いのもその為のようです。
ガーデニングでは、日陰の庭に青みの花や葉を、
日陰から日向の庭に来ると赤い花をアイポイントにするなど、
人の眼の構造からも色彩計画を練ると効果的です。
姿勢のよい植物
ジャングルのような我が家の夏庭。
夏の花は背が高いものが多いので、背筋をぴんと伸ばし、
自立して咲いてくれる花は頼もしいです。
ローメンテナンスな庭には、姿勢のよい植物がお勧めです。
写真の花はエキナセア、リグラリア、クロコスミア黄