緑庭記 2009.8
「奇跡のリンゴ」
100%不可能とされていたリンゴの完全無農薬栽培を、何十年もかけ実現した木村秋則さんの実録です。
想像を絶する苦労の末、木村さんの到達した方法とは、
雑草を生やし、肥料を一切使わずに土の中の生態系を作るという方法でした。
リンゴを含む全ての生物が生きることができる環境を作ったとのことです。
木村さんは、リンゴが周りの自然により生かされているという所に到達したそうです。
この本を読んでいて以前読んだ「ウィリアムモリスの庭」を思い出しました。
大変な庭好きだったウィリアム・モリスは、鳥や昆虫などの全ての生物が気持ちよく住むことの出来る庭を作りました。
モリスのいちご泥棒というファブリックデザインは、(鳥がイチゴをついばむデザイン)
この庭から生まれたデザインだったのかな。
生態系の中で、命あるものがお互いに生かされているのは奥深いと感じます。
人も自然の一部で、自然によって生かされているという気持ちを忘れずにいたいと思います。
映画時間
見に行こう、と言いながら結局DVDで見ることになった「画家と庭師とカンパーニュ」の鑑賞です。
個人的に☆☆☆☆☆でした!
画家と庭師がフランスのカンパーニュで繰広げる日々を描いた作品です。
2人の素朴な会話や表情が面白いです。
大げさでないリアリティーがあり、心温まりました。庭師の演技が渋いです。
絵画やポタジェ(家庭菜園)も楽しい見所です。